【飲食店の新規創業資金調達事例』の検証…第3回(11月13日)金融機関対応力習得研究会報告】[第12回]
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●クライアントの獲得は情報発信で行う(営業しない)。
●税理士事務所は、金融機関対応力・補助金取得力を付加機能に持つ。
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━━━━━━━━━━━━■━[第12回] 2013/11/26━■━━
┃◆今週のテーマ:
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┃『 飲食店の新規創業資金調達事例』の検証
┃ 第3回(11月13日)金融機関対応力習得研究会報告
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税理士・会計事務所の皆様
こんにちは。GPC-Tax本部会長の田中英司です。
※巻末にご挨拶を掲載しております。
本メールでは、税理士事務所の運営を実際に行いながら
(過去一年、新規顧客を営業しないで40件獲得しています)、
税理士事務所様の経営を考えるコラムを毎週無料で提供させて
いただきます。
※本メルマガの配信を希望される方は、 こちら>> よりご登録下さい。
■はじめに銀行融資プランナー協会の当面の目標。
本年9月に大阪で始めた「金融機関対応力習得研究会」の参加事
務所は、4ヶ月目で10事務所を超える予定です(11月22日時点)。
一方で、金融機関対応力を習得する税理士事務所の集団を構築し
ながら、もう一方では、金融機関に対するアクションを強化しま
す。
金融機関から、金融機関の顧客を任される集団を作りたいと目論
んでいます。
金融機関は、当協会の活動には異論が無いはずです。税理士事務
所が、以下のミッションを掲げて取組んでいるからです。
○銀行融資プランナー協会のミッションは
(※詳細は、巻末のプレスリリースを確認ください。)
・クライアントが日々行っている経済活動が、同社の資金繰りに
与える影響を管理・予測し、必要に応じて資金調達等の支援を
行う。
・銀行を含むステークスホルダーに対し、クライアントの財務状
況や将来の計画等を正確にディスクローズするための資料整備
を支援する。
・クライアントの財務知識の向上を促す。
・上記を通じて、企業と銀行の円滑な取引関係の構築を支援する。
※「金融機関対応力習得研究会」は、来年度から東京でも開催す
る予定です。
■新規創業資金調達事例のご紹介。
新規クライアントには、新規の創業者もおられます。創業時の
資金調達サポートが出来れば、クライアントとの関係も深まり
ます。クライアントに喜んでいただけます。
11月13日開催済みの『第3回金融機関対応力習得研究会』では、
飲食店の新規創業の事例について習得いただきました。
可能な範囲でご報告いたします。
■飲食店(FC加盟で)の新規創業の企業様事例です。
○経緯と結論。
・自己資金500万円で、日本政策金融公庫に対する創業融資申し
込み1,000万円を行うも、相談時点でエビデンス不足等で取り
合ってもらえなかった事案について検証しました。
・当事務所主導で、公庫の当該支店から融資申し込みを引き下
げ、新たなソリューションを構築しました。
・不十分なエビデンスの再整理、ストーリーの構築、二行に分
けてアレンジメントローンを組成しました。
・公庫の別支店で500万円、信用金庫プロパー融資500万円、合
計1,000万円を調達出来ています。
・本事案の経緯、ストーリーを細部に渡り検証・習得いただき
ました。
○当事務所では、初回面談時に引受けるか否かの結論を出しま
す。
・聞き取りにより、即答いたします。
・本事案については、社長様の人柄から、エビデンス・要件不
足はあるものの、取組みを決めました。
○問題点が多数あります。
・自己資金のエビデンスがありません。FC本部と物件の保証
金として支払った領収書のみです。
・飲食経験がほとんどありません。
・総額1,500万円の総予算は、創業時には大き過ぎる、と公庫
側は考えておられるはずです。
・計画書は公庫ひな型に沿って緻密に書かれていますが、上記
の問題点を補完できていません。
・計画書の利益計画が高過ぎて、楽観視している様に見えます。
○日本政策金融公庫様の創業融資のポイント
・自己資金のエビデンスとして領収書はほとんど役に立ちませ
ん。不正も少なくないからです。
・総額1,500万円の総予算は大き過ぎると判断するようです。
1,000万円以内を好まれるようです。
※自己資金の3倍はあくまで最大枠です。
・通算して6年の勤務経験を求めておられます。足りません。
・公庫の審査を受けてNGになれば、通常6ヵ月は再申込みで
きません。
・今回は一旦取り下げて別の支店に持ち込みました。この時も、
全体のストーリーや申込金額の見直しが必要です。
○対策
・自己資金の出所を可能な限り整理しました。十分ではありま
せんが、理論武装しました。
・経歴を聞き取りして、経験不足を補うために、本事業を始め
るに至った流れを組み立てました。
・数値計画を保守的に見直しました。保守的なプランを敢えて
追加しました。
※金融機関は保守的プランを求めます。
・公庫への申込み1,000万円は大き過ぎるので500万円に減額し、
他行で500万円の調達を試みることにしました。
・新しい申込み先の公庫の支店に、500万円の融資を打診しなが
ら、一方で、500万円の融資引き受け先を探しました。
・出店予定場所近隣の信用金庫のプロパー融資の承諾を、公庫
の実行条件付きで受けました。
※信用金庫や信用組合は、公庫との協調融資を好まれます。
○日本政策金融公庫は創業者に優しい金融機関です。
・画一的な定量指標のみでは判断しません。
・ただ、上記が不十分な時は、それらを補う説明資料が必要で
す。
・当該研究会では、上記の着眼点と、具体的な資料等々を提示
しながら、その本質を理解いただくことで、汎用性のある知
見を習得いただけるように進めました。
・また、このような少額の協調融資を取りまとめる事例は他で
はあまりないように思います。進め方についてもコツをお伝
えしています。
※協調融資との表現は正確ではありませんが、便宜上使わせて
いただきます。
■このお客様は、開業の最終準備に取り掛かっておられます。
・この1,000万円の融資が実行されなければ、開業できなかっ
ただけでなく、FC加盟料と不動産の保証金がロスになって
います。大変喜んでいただいています。
・適切な費用はいただいています。永いお付き合いになりそう
です。
■顧問契約が継続します。これがポイントです。
上記の対象会社様とのお付き合いは、始まったばかりです。継
続的に「キャッシュフロー」を監査しながら、適時必要な金融
機関対応を行います。永いお付き合いになりそうです。
一方、我々が関与するのは、税務顧問とキャッシュフロー(金
融機関対応)の部分のみです。十分な効率と収益が確保できま
す。
○10月度に続いて3回目の研究会でした。11月度は前月から
1事務所増えて、5事務所7名様の参加をいただきました。
受講者の皆様は、「応用できる」、「あっと言う間の4時間
でした。」大変満足していただいております。
○受講者様には、途中お休みがあってもかまいませんが、
早めに累計6回受講ください、と申し上げています。
○次回第4回は、
12月10日(火)13時00分~17時00分で執り行います。
http://www.good-tax.jp/topics_kk-4.html
※来年度からは、東京での開催を予定しております。
■私が考える税理士事務所の経営目標は
○既存のクライアントとの関係を永続する。切られない。
○付加価値を挙げて顧問料のアップを図る。3~5万円/月アップ。
○優良な新規顧客を継続的に獲得する。毎年1割以上純増させる。
以上です。
ソリューションが見つかりました。実行してみませんか。
http://good-tax.jp/topics-5.html
■当事務所では、
1、4時間の実例ワーク訓練を6回受講していただくことで、
金融機関対応力に対する及第点のスキルを習得するプログラムを
開発しました。ご興味のある方は、ご遠慮なくお問合せください。
http://www.good-tax.jp/topics_sv-2.html
2、クライアントやクライアント候補に対する情報配信コンテ
ンツを、貴事務所にも継続して(月8回)ご提供いたします。
ご興味のある方は、ご遠慮なくお問合せください。
http://www.good-tax.jp/topics_sv-1.html
※当事務所がクライアント及びクライアント候補に配信してい
るメールマガジンにご興味のある方は、以下から登録して確認
ください。無料です。
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正確性を保証するものではありません。
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