クライアントの多くは、財務無策という疾病を患っています。[第164回]

(毎週火曜日配信)税理士事務所様の経営を考えるコラム
GPC-Tax本部会長・一般社団法人銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司


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…ここに新しい業務領域・ ビジネスチャンスがあります。

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■クライアントが財務無策に陥る原因は、間違え常識を鵜呑みにしているからです。

◆間違え常識1:
多くのクライアントは、「お金は、お金が必要な時に、必要な金額だけ借りればよい」と考えています。

⇒間違えています。「お金は、お金が必要な時に借りる。」(借り手の論理・雨傘理論)、この借り手の論理を通せるほど強い会社は稀です。クライアントの大半は、「お金は、返済できそうな会社に貸す。」(貸し手の論理・日傘理論)、この貸し手(金融機関)の論理に沿う方が安全です。そうすべきです。

◆間違え常識2:金融機関とは、資金調達時にお付合いすればよいと考えています。

⇒間違えています。これも「借り手の論理」です。金融機関は、継続的な長い関係を望んでいます。「貸し手の論理」に沿うべきです。そもそも金融取引は、完済するまで続く長いビジネスです。※金融機関にとって、融資先企業への継続モニタリングは重要な業務です。

◆間違え常識3:借入れは少ない方が良い。

⇒間違えています。A.よりC.の方が良い会社です。
A.現預金額 300万円 借入額 2,300万円
B.現預金額 1,300万円 借入額 3,300万円
C.現預金額 2,300万円 借入額 4,300万円

■クライアントが財務無策に陥る原因は、大きく3つあります。

1.
「借り手の論理」(自分の都合)で考えてしまうからです。
「貸し手の論理」(金融機関の都合)で考えねばなりません。
相対的に力が弱いから、勝てないからです。
※真に力があれば、「借り手の論理」(自分の都合)が通用します。

2.
財務をスポット業務と考えてしまうからです。
財務はエンドレスの継続業務です。

3.
間違え常識をまことしやかに語るインテリ?が多いからです。
鵜呑みにする経営者の責任ですが。

■間違え常識を正し、クライアントを財務無策という疾病から救ってあげてください。ここに新しい業務領域・ビジネスチャンスがあります。

◎クライアントに提示すべき『財務の方針』、その要諦は『お金に困らない経営を目指す』ことです。そのためには…

◆方針1.手持ち資金の最大化を図る。
  →金利を気にせずに『借りられる時に借りられるだけ借りる。』

◆方針2.適時・継続的に借入れを行う。
  →『貸し手の論理』(借り手の論理ではなく)に沿って資金調達を継続する。

◆方針3.利益を最大限だす。
  →納税を恐れずに利益をだす。自己資本の充実と簡易キャッシュフローの最大化を図る。

◆方針4.継続的な資金管理を行う。
  →精度の高い6カ月~1年先までの資金繰り計画を持ち続ける。

◆方針5.金融機関へ財務情報を適時提供する。
  →金融機関との窓口になって、モニタリング機能を充足する。

財務無策から抜け出すために、財務部長の代行業務を、税務に付加して継続的に引き受けるサービス『資金繰り円滑化サービス(=財務部長代行業務)』と、資金調達業務をクライアントの財務部長(の代行)として行う『銀行融資プランニングサービス』は、大変重宝されるサービスです。
https://www.bankfinancial-planner.com/service/service_1/
https://www.bankfinancial-planner.com/service/service_2/

年商50億円以上の会社には必ず有って、年商5億円以下の会社には全く存在しない機能(創業時から本当は必要です。)は、財務の機能です。
税務に財務を付加する『新・税理士』として、財務無策で経営危機に陥るクライアントを救ってあげましょう。二階建て収益、スポット収益を獲得できます。
ソリューションをご提供できます。

※以下の税理士・会計事務所様がこのソリューションを導入されておられます。
https://www.bankfinancial-planner.com/area-madoguchi/

貴事務所も、この機会に銀行融資プランナー協会とのお付合いを始めてみませんか。

◆ダイジェスト動画(約18分)をご視聴ください。
映像タイトルは…
◎税理士・会計事務所の皆さまへ
『新・税理士』宣言とは…
『銀行融資プランナー協会』とは…
中小・零細規模企業・個人事業者様が抱える『財務無策』とは…
http://www.good-tax.jp/topics_sv-19.html