価格を売るための道具に使ってはいけない![第438回]
…頑張っているのに儲からないのは安すぎる値決めが原因?
(毎週火曜日配信)税理士事務所様の経営を考えるコラム
GPC-Tax本部会長・銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司
前回号の続きです。
※自事務所の経営改革に、クライアントの経営支援にお役立てください。
以下、【安売り症候群】という疾病を整理いたします。自社・ご自身にあてはめてご確認ください。
■【安売り症候群】という疾病の正体は…(有病率50%)
価格を売るための道具に使うと「繁盛貧乏」になります。
「値決め」は経営の要諦です。であるにも関わらず、値決めに掛ける手間暇が少なすぎると思っています。総じて安く付けすぎているとも思っています。
間違えた「値決め」が経営に与えるダメージを過小評価してはいけません。
経営者は閑散な状態を嫌います。故に、安すぎる「値決め」をして、貧乏しても繁盛したいと考える傾向があります。「繁盛貧乏」がはびこるのはこのためでしょう。
経営者は楽な道を選びます。苦労して付加価値を積み上げるよりも、価格を低く抑えて価値とバランスしようと考えてしまいます。価格を売るための道具に使ってしまいます。
安売り戦略の大罪は、良いものを創り出そうとする知恵を奪い取ることです。この愚策を長年続けている集団から、新たな商品やサービスを創り出す創造力は生まれません。
商品やサービスの価値と価格のバランスは、その価格を下げて市場に合わせるのではなく、その価値を向上させることで調整してください。多くの偉人たちが語る経営の王道です。
「値決め」が弱気で利益を出せない経営体、さらに、新しい価値を生み出す創造力を無くしてしまった経営体を『安売り症候群』と呼びます。
『安売り症候群』の経営体には、以下のような症状が現れます。
- 頑張っているのに儲からない。〔 〕
- 新しい商品、サービスを創造できていない。〔 〕
- 利益は出なくて良い、と思うことがある。〔 〕
- 値上げをしたいと思っていてもできない。〔 〕
- ぎりぎりの経営をしていると感じる。〔 〕
いかがでしょうか?
『値決めこそ経営』(京セラ名誉会長、稲盛和夫先生)です。
「値決め」には、多くの手間暇と知恵を最大限投入して、悩んで、悩んで、悩み抜いて決める…この習慣を持っていただきたいと思っています。「値決め」は現場ではなく、トップが決めるべき事項です。
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