スタートアップ型創業への支援を始めませんか![第549回]

・スタートアップ育成5か年計画
・スタートアップ型とスモールビジネス型の違いは!

(毎週火曜日配信)税理士事務所様の経営を考えるコラム
GPC-Tax本部会長・銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司

税理士さんに取り組んで欲しい新しいテーマをご提案します。

■『スタートアップ育成5か年計画』とは…

2022年11月に日本政府が発表したスタートアップ育成5か年計画は、スタートアップの新たな成長を支援し、イノベーションを加速させることを目的としています。
日本の近未来の盛衰を左右するぐらいの重要な施策であり、岸田政権も本件に関しては本気です。

この計画が掲げる目標は、以下です。

  • 5年後の2027年にスタートアップへの投資額を10倍に
  • スタートアップへの投資額8,000億円規模を10兆円規模に
  • スタートアップを10万社創出する、ユニコーンを100社創出する
    ※ちなみに、昨年の新規創業者数は約14万社(人)、内スタートアップ型創業は1万社程度です。
  • この1万社を5年後に10万社にする目標です。
  • 日本がアジア最大のスタートアップハブとして世界有数のスタートアップの集積地になる

上記の目標を達成するために政府は、人・モノ・金・税制等々、可能な限りの施策を打っています。
発表から一年数か月が経過しましたが、その施策が具現化されてきました。

■そもそもスタートアップとは何か?大きな飛躍を目指す起業家様には、選択肢として理解を深めてください。

スタートアップ型のビジネスとスモールビジネス型のビジネスは、運営の目的、成長の速度、資金調達の方法、リスクの取り方など、多くの点で異なります。
これらの違いを理解することは、起業家が自分のビジネスモデルを選択し、戦略を計画する上で重要です。

●目的とビジョン

スタートアップは、通常、革新的なアイデアや技術を市場に導入することを目指しています。
これらの企業は、従来の問題に対して独自の解決策を提供するか、まったく新しい市場を創出することを目標としています。
スタートアップの目的は、急速な成長と規模の拡大にあります。
一方、スモールビジネスは、安定した収入を生み出し、地域社会にサービスや製品を提供することを目指しています。
これらのビジネスは、より伝統的なビジネスモデルを採用し、地域社会内で長期的な関係を築くことに重点を置いています。

●成長と拡大

スタートアップは急速な成長を目指し、短期間で大規模な顧客基盤を確立し、高い収益を生み出すことを目指します。
これに対し、スモールビジネスは、比較的遅い成長率を示し、主に地元市場や特定の地域に焦点を当てています。
スモールビジネスは、持続可能な運営と徐々に成長することを重視します。

●資金調達

資金調達の方法も両者の間で大きく異なります。
スタートアップは、その革新的なアイデアや成長の可能性を魅力として、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家からの資金調達を目指します。
これにより、急速な成長とスケールアップを実現するための大きな資金を確保することができます。
一方、スモールビジネスは、銀行借入、個人資産、または家族や友人からの支援に頼ることが多いです。
これらのビジネスは、外部投資家からの圧力が少なく、自己資本による運営が一般的です。

●リスクと安定性

スタートアップは、高いリスクと高いリターンを追求します。
市場に新しいアイデアを導入することは、不確実性が高く、成功するまでの道のりは困難が伴います。
しかし、成功した場合のリターンは非常に大きくなります。
対照的に、スモールビジネスは、より予測可能なビジネスモデルと安定した収入を求めます。
これらのビジネスは、リスクを最小限に抑えつつ、長期にわたって安定した経営を目指します。

スタートアップとスモールビジネスの主な違いは、成長の速度、目指す市場、資金調達の方法、そして取るリスクの大きさです。
スタートアップは、革新的なアイデアを持ち、急速な成長と大規模な市場の獲得を目指しています。
これに対し、スモールビジネスは、地域社会に根ざした安定した収益と持続可能な成長を目標としています。
起業家は、自分のビジネスアイデア、成長の目標、リスク許容度を考慮して、これらのモデルのどちらが最適かを決定する必要があります。

起業家にとって、今の日本は相当恵まれた環境であり好機です。
大きな飛躍を目指したい起業家は、スモールビジネス型ではなく、スタートアップ型起業も選択肢に入れて創業します。

税理士の先生は、今までのスモールビジネス型の創業だけでなく、スタートアップ型の創業についても支援できるスキルを習得してください。
リスキリングを始めて、数年後の稼ぎ頭に育て上げてください。

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