繁盛貧乏に陥らないために…[第155回]

(毎週火曜日配信)税理士事務所様の経営を考えるコラム
GPC-Tax本部会長・一般社団法人銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司


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…忙しいけど儲からない5つの理由!

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■収益と忙しさの状態で事務所を4つに分類すると以下になります。

1.繁盛高収益事務所
  「当事務所は忙しいです。故に大変儲かっています。」
2.閑散貧乏事務所
  「当事務所は暇です。故に儲かっていません。」

上記の2つは納得できます。
また、

3.閑散高収益事務所
  「当事務所は多忙ではありませんが、それでもしっかり利益を出しています。」
一方、

4.繁盛貧乏事務所
  「当事務所は超多忙ですが、利益はありません。」

■繁盛貧乏事務所にならないように、また、そうであるならば抜け出すための方法を考えてみましょう。

繁盛貧乏に陥る事務所※にはおおむね共通点があります。
※税理士事務所に限りません。クライアント企業も同じです。

◆理由1:価格(安売り)を売るための道具として安易に利用する。

税理士事務所は、そのサービス内容やブランドで競合と戦っていかねばなりません。そのサービス内容やブランドを磨かずに、その不足分を価格で補おうとする行為は命取りです。
価格は売るための道具ではありません。この認識と決意が必要です。
売るための道具として安易に低価格を訴求していると、繁盛貧乏に陥ります。

⇒価格(安売り)を売るための道具として安易に利用しない。

◆理由2:閑散であることに耐えられない。売上・件数至上主義に陥る。

とにかく売上が欲しい、間違えではありませんが、売上の総額やクライアントの数だけを追いかけると、利益の概念が希薄になります。
売上や件数だけを求めずに、利益を同時に追いかけてください。

⇒売上・件数至上主義に陥らない。

◆理由3:心から利益を求めていない。

税理士であるがゆえに、節税指向を過度に持ち合わせている先生も少なくありません。税金は、利益に係数を乗じた金額です。(釈迦に説法で恐縮ですが)節税の行きつくところは利益を出さないことです。
心から利益を求めない事業体が高収益を上げることはありません。

⇒利益を心の底から求める。

◆理由4:ビジネスモデルが疲弊している。事業領域が悪い。

「貴事務所は、他の事務所と何が違いますか?」この質問に対して、明確な解を提供できない事務所は絶対に儲かりません。
税理士さんに業務を依頼する企業側の立場で申し上げるならば、税理士さんの違いがよくわかりません。親切か?丁寧か?…概念論としての違い、もちろん重要なことですが、税理士さんから訴求する時に、私は親切で・丁寧で…要は他の事務所より優れていて、言い替えると、他の事務所はそうでない…こんな論理展開になります。また、節税ノウハウ云々…これも他の事務所に対して優れていると言い切れる客観的根拠は、ほんの一部の先生以外は見出しにくいはずです。

⇒どこにでもある税理士事務所は通用しない時代です。上手く行っても繁盛貧乏です。

◆理由5:客層が悪い。(生きる世界が悪い。)

世の中は原因と結果、因果の関係が明確に成立しています。良い事務所には良い顧客が、そうでない事務所にはそうでない顧客が、逆に、良い顧客は良い事務所に、そうでない顧客はそうでない事務所を選びます。
鶏と卵…どっちが先かの議論に終着しますが、価格(安売り)を売るための道具として安易に利用すると、それに乗っかって、他者の価値を認めない顧客が訪れるようになります。いかがでしょうか?

⇒良い事務所を作って良い顧客とお付合いする。

『新・税理士』は、決して繁盛貧乏にならないモデルです。
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◆ダイジェスト動画(約18分)をご視聴ください。
映像タイトルは…
◎税理士・会計事務所の皆さまへ
『新・税理士』宣言とは…
『銀行融資プランナー協会』とは…
中小・零細規模企業・個人事業者様が抱える『財務無策』とは…
http://www.good-tax.jp/topics_sv-19.html